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「音楽療法」と「ミュージックファシリテーション」に関する見解

「音楽療法という言葉を切り替えます」と管から発表した後の5月19日、リリムジカのFacebookページに下記のような記事を書きました。

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柴田です。「音楽療法」という言葉の切り替えについてコメントくださった方、ありがとうございます。

高校3年生の春、音楽を「演奏する」「聴く」以外の角度から捉える「音楽療法」という言葉に出会いました。それは心のどこかにあった「音楽は人に良い影響を与えるものだ、音楽は楽譜を読める人や楽器を演奏できる人だけものではなく、誰もが楽しめるものだ」という思いを具象化してくれる言葉でした。

恐らく音楽療法に携わるほとんどの方にとって、その出発点は「音楽は人を笑顔にしてくれる。すごい力を持っている!」といった感覚なのではないかと思っています。
「音楽療法」あるいは「Music Therapy」という言葉そのものの始まりも然り。
その感覚を形にするため、「療法」という言葉の下に治療的効果(エビデンス)や行動の変容といった成果を研究し、音楽療法は発展してきました。その背景には必ず「音楽を多くの人に役立てよう」という人々の想いが絶えずあったはずです。

一方で「音楽療法」という言葉に対し、介護現場の皆様からは「療法?治療?」「難しそう、ハードルが高そう」「特別なことをしなければいけないものかという印象」等のお声をいただくことがありました。しかし実際のセッションを見ていただくと、多くの方が「気軽に参加できますね」「こんなに楽しいものだとは思わなかった」「療法というより、もっと身近なものですね」とおっしゃります。

介護現場に“音楽療法”を提供し始めて3年。
私たちは「一人一人の自主性」「参加者ご本人が心から楽しいと思う時間」「施設職員さんとの連携、気付きの共有」「職員さんやご家族、施設全体、地域にまで良い影響を与えるつもりでサービスを提供する」といったことを大切にしてきました。それは「エビデンスに基づいた治療的行為としての“音楽療法”を提供する」という視点とは、少し違ったものでした。もちろん、意味のある時間としてセッションを行う以上、効果や成果は出すに越したことはありません。ただしその前提は「参加者ご本人が心から楽しめる時間・空間をつくる」こと。

このことに改めて着目したとき、私たちのサービスを「音楽療法」と表現することに違和感を感じました。そんな矢先に「リリムジカさんのやっていることって、“場づくり”では?」というコメントをいただきました。これを一つのきっかけとして「よし、言葉を切り替えよう!」という決断に至りました。

実は以前から何度か管と「“音楽療法”って、なんだかしっくり来ないかもね」と話したことがありました。恐らく同じような時期に同じようなことを考えていたのでしょう。

誤解を招かぬよう申し上げますが、「音楽療法」は一番最初に述べたとおり私の大切な出発点であり、エビデンスを求める音楽療法の在り方も大いに価値のあるものと考えています。
その上で私たちは今、「音楽療法」という言葉が表現しきれていない部分にフォーカスし、チャレンジしていきたいと思っています。
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「柴田は音楽療法をやめるの?音楽療法という言葉を捨てるの?」と思われた方も、当然いらっしゃることと思います。

これまでと比べて、サービス内容そのものは変わりません。
目の前の方一人一人にポジティブな変化が起こることを願ってセッションを行うスタンスも、変わりません。
「音楽療法」のときもそうであったように、ご高齢の方、特に認知症の方には「音楽会」「歌の時間」等わかりやすい表現を以って伝えることも、変わりません。
今やっていることは全て続けると考えていただければ幸いです。

ただ、音楽療法という言葉を使うことによって「治療的効果や成果がなければ音楽療法と呼べないのか」「音楽療法と言うからには、必ずしも治療的な効果や成果を期待しなければならないのか」といった枠にとらわれすぎてしまう可能性があるのはもったいないと感じたこと。
「音楽が人に良い影響を与えること」「音楽を手段として、介護を必要とする人やそれをとりまく皆様に良い時間を提供すること」をもっとシンプルに伝えたいと思ったことを背景に、サービス内容はほぼそのままに、呼び名の方を変更するという結論に至りました。

例えば認知症の方がお住まいの介護施設であれば、そこで行うセッションについて「認知症のご本人に音楽療法の医学的効果があるのかないのか」というより、「認知症のご本人はもちろんのこと、施設職員さんやご家族を含む皆様の日常が少しでも良いものとなるような時間を提供する」という視点に立っています。
このことに対し「場づくりですね」とコメントいただいたのが、私たちとしてはしっくりきたのです。

音楽療法に変わる言葉として、これからは「ミュージックファシリテーション」を使っていく予定です。
大学時代から音楽療法を学び、「出張音楽療法」としてサービスを提供してきた上でその名前を変更することは、やはり勇気のいることでした。
しかしこれまで、うっすらとこのように考え続けていました。「“私たちのやっていることが音楽療法の定義に当てはまるかどうか”ではなく“音楽療法として提供しているサービスが目の前の方の役に立っているかどうか”が大事。音楽療法の名前自体にはこだわらない」
この気持ちが、今回無事形になったものだと捉えています。

「ファシリテーション」という言葉が一般に浸透していないものではないか、わかりにくいのではないかという懸念のご指摘もいただいています。
これに関しては、「音楽を使った場づくりをする。介護を必要とする方が今お持ちの機能を活かしながら最大限に楽しめる時間と空間を音楽で作り、それを通してその周囲の方々も含めたより良い日常に貢献する」と丁寧に説明していきたいと考えています(実は「音楽療法」のときも、同じように説明していました。「療法」「治療」が前面に来なくなる分、もっと伝わりやすくなるのではないかと今のところ考えています)。

私がセッションで伺う現場の皆様にも、これから順次口頭でご説明していく予定です。
反響・ご指摘等いただいたらまた皆様にお伝えしていこうと思います。

「音楽療法」を「ミュージックファリシテーション」に変更します

この度、私たちの提供するサービス名を「音楽療法」から「ミュージックファリシテーション」に変更することにいたしました。
サービス内容が変わるわけではなく、サービス提供の実態により合った名称にすることが今回の変更の意図です。

経緯およびその考え方については、こちらをご参照ください。

▼株式会社リリムジカ ホームページ

「音楽療法に変わる言葉」

「音楽療法に変わる言葉 その後」

また、この件に関する柴田個人の見解については、こちらの記事をご覧ください。
『「音楽療法」と「ミュージックファシリテーション」に関する見解』

引き続き今後ともよろしくお願い申し上げます。

2012年 新年のご挨拶

皆様、明けましておめでとうございます。

2012年元旦、いかがお過ごしでしょうか。
私は祖父母宅でお雑煮をご馳走になってきました。
80代である祖父母が元気にしていること、本当に嬉しく有り難いことです。

さて2011年を振り返り、一番大きな出来事はなんといっても「代表交代」でした。
「音楽療法の会社をつくる!」と、半ば勢いで設立したリリムジカ。
はじまりに勢いが大切であったことは確かですが、それだけでは前に進めないと
実感し手探りで前に進みながら、気付けば丸3年が経っていました。

二人三脚で歩いてきた管と私。
設立時のバックグラウンドは全く違いましたが、
いつの間にかしっかりと同じ方向を向いていることがわかりました。

管なら、きっと会社をもっとよくしてくれる。

代表を交代したことで、セラピストとして現場や自分自身とじっくり向き合う余裕ができました。

今年は、リリムジカがより多くの方にサービス内容を的確にお伝えし、
より多くの方に一定水準を満たしたサービスを提供するために、
自分が磨いてきたことの体系化・普遍化に力を入れたいと考えています。

セラピスト業務の徹底したマニュアル化ではなく、
セラピストの人間性を発揮するための土台としての体系化・普遍化です。

勿論、引き続き自分自身の知識・技術・感性も磨いて参ります。
好奇心旺盛に物事に取り組んでいきたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします!

音楽療法体験講座の様子が読売新聞に掲載されました

7月23日、ドーミー戸田公園Leviにてみんかい主催のイベントがありました。
私が講師を務めたの音楽療法体験講座の様子が読売新聞に掲載されました。

▼ヨミドクター「歌は大人同士の雰囲気で」
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=44657

記事内にある「高齢者と歌を楽しむ際の留意点」は、「ピアノやトーンチャイム等の楽器がなくてもできることはないか」「在宅介護に音楽を取り入れたい場合、何ができるか」といった声にお答えすべく作った資料が元になっています。

アカペラやCDを使った歌の時間が、一層楽しいものになりますように。
早速反響をいただいていて、嬉しい限りです。

7月1日より、リリムジカは新体制となります

こんばんは、柴田です。
今日は皆様に大事なお知らせです。

私柴田萌は、7月1日付けで代表権を管に移譲することにいたしました。
リリムジカの新体制について、まずは経緯をお話できればと思います。

「音楽療法を、仕事にしたい」
この想いで会社の設立を決意し、管と出会ったのが2007年8月。

「音楽療法士は必ず社会の役に立つ存在だから、
売り込む人間がいればきっと売れる」

そう信じてリリムジカを設立したのが、2008年4月です。

いざ始まってみると、そう簡単に物事は運びません。
「音楽療法って何をするの?」「予算がない」「効果あるの?」と
そっけなく言われてしまう。

“音楽療法士”という名で売れると思っていたら、大間違いでした。
売り上げは上がらず、これがずっと続いたらどうしよう・・・と
打ちひしがれたこともありました。

そんな折、管が声をあげてくれました。
「そもそも音楽療法って現場にどんな形で役立つのだろう。
現場の話を聞いてみよう」

福祉・介護関係者、施設職員、障がい児のお母様、等々。
そして認知症グループホームに対し、音楽療法導入のお話を
させていただくチャンスがやってきました。

「皆さん、穏やかに過ごしていらっしゃる。
それも大事だけれど、日中もっと活性化する瞬間があってもいいのでは、と思っている。
皆さん歌はお好きなので、音楽療法に興味がある」

興味を示してもらえた!
まずは、何をするのか知っていただくため、
無料でおためしセッションをすることになりました。

しかし、いきなり行っていきなり「ハイやります!」では
皆さんに喜んでいただけるかわからない。

そこで、セッション当日の前に、グループホームを一日訪問して
利用者様と共に時間を過ごしました。

普段歌っている歌、お聴きになっているCD、好きな曲。
日中の過ごし方。時々体操をなさっている。洗濯物を畳む。
毎回の食事の調理は、利用者様と職員様が一緒に行っている。

自分の目と耳で確かめることができました。

予算はどうしよう?

「ご家族にお支払いいただく形はどうですか?」と
グループホーム様からのご提案。
なるほど、それなら施設の予算を気にしなくてもできる。
おためしセッション後、ご家族一人ひとりに
ご意向を伺うことになりました。

いざ、おためしセッション実施。
その時のご様子と音楽療法導入の意向について、
グループホームの職員様がご家族にお電話し、
丁寧に話し合ってくださいました。

「みなさんの了承がいただけました」
とても嬉しいお返事をいただきました。

いよいよ導入。

私は月に2回しか利用者様とお会いしない。
普段、どのような生活をされているのか?
音楽療法では何を目的にしたら良いのか?

音楽療法セッション後の振り返りに職員様の同席をお願いしました。
セッションのときに気づいたこと、ここ最近のご様子、
お体の調子、一人ひとりにとって音楽療法がどんな時間であるべきか。
沢山話をしました。

そのうちに職員様とは、共に同じ目標をもって利用者様と接し、
小さな変化にも目を向けることができるようになりました。
セッション中も阿吽の呼吸で動いてくださいます。

このスタイルが基盤となり、その後一ヶ所、また一ヶ所と
音楽療法を導入していただくようになりました。

当初思っていたものとは、良い意味で形を変えながら今に至っています。
私一人ではここへたどり着けなかったことと思います。

リリムジカ設立より丸三年。
鈴木さん、淺田さん、梅田さんという
心強いセラピストも仲間入りし、
サービス提供の土台はかなり固まって参りました。

「音楽療法の会社を作ろう、その言いだしっぺになろう」
そう思った私の役割は、このあたりで一段落したように感じています。

ここからは、管に経営面を任せて、更にリリムジカが成長できるように。
私自身も音楽療法士として更に深みを追及できるように。

この想いから、今回の代表権移譲を決意いたしました。

リリムジカのセラピストとして、現在担当している現場は勿論継続いたします。
新規の現場もお引き受けしていきます。
役員も継続いたいますし、介護・福祉の世界との関わりもこれまでどおりです。

その上で、一人の音楽療法士として
あらゆる場面で人が自分らしく生きることに関わっていきたいと考えており、
仕事の範囲を介護福祉分野に限定せずに動くことも検討しています。

関わる全てが影響しあって自分自身の深みとなれば、との想いです

皆様、いつも温かく見守ってくださりありがとうございます。
引き続き、新体制のリリムジカへの応援を賜れば幸いです。

どうぞ宜しくお願い致します。
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