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高校生が生み出した「音楽療法配信サービス」

大阪商業大学が「全国高等学校ビジネスアイディア甲子園」という企画を実施しているらしいのですが、
第8回となる2009年のグランプリは、なんと「音楽療法配信サービス」
こんなところで音楽療法という単語にお目にかかるとは。

以下、毎日jpより転載します。




特集:全国高等学校第8回ビジネスアイディア甲子園 発想力が世の中を楽しくする
 高校生が未来のビジネスアイデアを提案する「全国高等学校第8回ビジネスアイディア甲子園2009」(大阪商業大学、毎日新聞社主催)の表彰式が12月12日、東大阪市の大商大ユニバーシティホール蒼天であった。過去最多の応募5832点から選ばれたグランプリと準グランプリの2人が受賞作品を発表、大きな拍手を浴びた。また、NPO法人「KOMPOSITION(コンポジション)」の寺井元一・代表理事が記念講演を行った。【久木田照子、写真・小松雄介】

 ◆グランプリ「音楽療法配信サービス」 湯沢薫さん(茨城・清真学園高1年)

 ◇人を助ける力に需要
 高校の音楽部のオーケストラでホルンを担当している。大好きな音楽で人を助けられる方法として、音楽療法配信サービスを考えた。

 音楽療法は、音楽を聴いたり、楽器を演奏し、健康を図る方法。病気の人や高齢者、障害がある人とその家族など、心身が疲れた人などが対象になる。

 応募作品は、インターネットを利用した音楽療法配信サービス。希望者は、音楽療法士に電子メールで相談を申し込む。音楽療法士は、それらの要望や年齢、職業などを考慮し、症状や状況に合わせた曲を提案。希望者が試聴して気に入れば、曲を買い取る仕組みだ。ネットを使うため、外出が難しいうつ病や引きこもりの人でも利用しやすい。勉強に集中したり、気分を高めたい時にも、気軽に使えると思う。

 料金は、入会金1000円、利用料は1回につき1000円、1曲の購入料は105円と設定した。既存の音楽療法では料金が3500円程度かかるケースもあり、妥当な価格設定と思っている。既存の音楽配信サイトとの提携や、オリジナル曲の配信などに広げれば、効果も高まるだろう。

 現在、音楽療法は施設での利用が中心で、一般的でない。「癒やし」目的のCDなどもあるが、一人一人のニーズに応えているとはいえない。一方、音楽療法士に認定された人は全国で数百人いるが、仕事の場が少なく、ボランティアで療法を行う人も多い。

 今回提案したサービスは、利用者のニーズに応え、音楽療法士を「音の薬剤師」として活用するものになるのではないか。

 需要を確かめるため、私が通う高校の1年生178人にアンケートした結果、利用希望者は54・4%に上った。音楽を聴く目的として、元気を出す▽勉強に集中する▽リラックスする--などが挙がり、多くの人が癒やしを求めていて、潜在的なニーズがあると感じた。

 誰もがいつでも気軽に音楽療法を受け、音楽療法士の雇用場所は確保できる。事業の実現のためには、幅広い世代のニーズを探る市場調査が必要だ。「疑似科学的商法」にならないよう、医療の専門家らによる科学的な検証も欠かせない。

 具体的な事業化の方法はまだ想像つかないが、ぜひ実現したいと思っている。
【毎日jp】




配信される音楽を聴くことを「音楽療法」と定義できるかどうか、という議論がどこからか聞こえてきそうですが、私はそこを取り上げたくてこの記事を書いているのではありません。

“音楽療法士が力を発揮する場の1つとして、「音の薬剤師」はどうか”という提案。
私はこの発想好きです。

「音楽療法士の仕事は音楽療法だ」と限るのでなく、「音楽療法を学んだからこそ身に付いている知識や技術を活かした仕事」をするべきだと思っているので。

「知識や技術」は例えば、移調(音の高さを相手の歌いやすい高さにあわせること)ができること、即興演奏ができること、幅広いジャンルの音楽を知っていること、既製曲も目の前の相手と使うのに使いやすい形に変えられること、相手の精神状態・身体機能の状態にあわせてご本人ができる音楽活動の方法を柔軟に考えること、などが挙げられます。

これらは、演奏家として音楽を追求する技術とはまた一味違ったもので、音楽療法士の強みの一部。
音楽療法をやる・やらないありきではなく、こういった強みを活かして目の前の方のニーズにどう応えるか、を追求していきたいものです。

湯沢薫さんのアイディアは初め「癒し」要素が強いかと思いましたが、

 「疑似科学的商法」にならないよう、医療の専門家らによる科学的な検証も欠かせない。

とありました。

私はどちらかといえば、現場での具体的なエピソードを積み重ねて音楽療法(≒音楽療法士のする仕事)の実績となるよう動いていますが、もちろん、医学的・科学的見地からの検証もあるに越したことはないでしょう。

それにしても、5832点の頂点が音楽療法。世間の注目度も上がってきているのかもしれません。
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